1927(昭和2)年創業の「荒井りんごや」のリンゴを運んだのは、かつては「馬ぞり」でした。それはやがて「リヤカー」になり、それはさらに「自動車」に代わります。
激動する時代のなかで運搬手段は変化しましたが、昭和だろうが平成だろうが、「リンゴはずっとリンゴのまま」変わることがありませんでした。実りの季節を迎えれば、これまでの長い年月と同じように、また今年も、またきっと来年も、甘酸っぱい真っ赤な果実を実らせることでしょう。
おかげさまで、これまでずっと「荒井りんごや」の果樹園のリンゴは美味であるとの評判を頂いてきました。その理由は地理にあるのかもしれません。果樹王国・山形のなかでも、ここ最上地方はとくに寒暖の差の厳しいエリア。果実が美味しく成ろう、美味しく成ろう、とがんばります。
私たちはここで「こんな味のリンゴがほしい」というお客様からのご要望に品種をひとつ、またひとつ増やすことで応えてきました。地域で唯一の果樹専業農家として歩みつづけ、すでに90年となりました。
2017(平成29)年。
「荒井りんごや」は「リンゴリらっぱ」になります。これまでの歴史と歩みを大切にしながらも「リンゴの先にある新しいリンゴの可能性」をめざします。
これまで以上にリンゴを満喫して頂けるリンゴ・カンパニーへと生まれ変わるつもりです。洋ナシとか栗とか、リンゴじゃないものもやります。そういうこともやるリンゴ・カンパニーになります。
この地に実るリンゴやその他の果実や産物が、これからもたくさんの人に愛される存在であることを願い、また、たくさんの人を笑顔にする魔法であることを信じながら。
皆さま、改めまして、どうぞよろしくお願い致します。